ダイレクト保険会社ってどうなの?いろいろ聞いてみた!パート1

今回はダイレクト保険会社について、しゃちょーにいろいろと質問をぶつけたいと思います。

自動車事故って突然起きますよね。

事故で車が破損したとき、おそらくほとんどの人が保険会社に連絡するのではないでしょうか。

「保険会社に連絡さえすれば万全のサポート体制で、心の面も気遣ってくれてホントに助かった〜」

と感じる方も多いのでは?

にもかかわらず、事故の連絡をした後の保険会社の対応について、細かいところまで把握している方ってとても少ないと思います。

今回から数回は、自動車外装修理のプロだから分かる、保険会社のヒミツ、とくに最近人気のダイレクト保険会社について聞いていきたいと思います。

ダイレクト保険会社の特徴って?

━まず、「ダイレクト保険」ってどんな保険のことなんでしょうか?

「ダイレクト保険」とは、インターネットや電話などで加入する自動車保険のことです。

自動車販売店など代理店の担当者を通じて加入する保険を「代理店型自動車保険」といいます。

 

━テレビでよく見かける「自動車保険は○○ダイレクト!」みたいなのが「ダイレクト保険」ですか?

そう!ダイレクト保険は代理店型と違って、加入者を増やすには自分たちで宣伝するしかないので、広告をとてもよく目にします。

 

 

━なるほど!たしかにテレビ、雑誌、ラジオ、インターネットといたるところで見かけますね。保険の内容としてはどんな特徴があるんですか?

まず最大の特徴は、保険料が安いことです。

いわゆる通販型なので店舗などの固定費を削減できますし、加入者本人に補償内容を選んでもらう方式なので、補償内容を説明する担当者の人件費が不要です。

 

━ほうほう。無駄な費用を抑えて保険料が安いってとっても良いことじゃないですか。

はい。安いってのはやっぱり魅力的ですし、良いことだと思います。

ただ……

 

━……ただ?

固定費や人件費以外の部分も含めて、コストカット最優先の経営方針で運営しています。

それによるデメリットもあるんです。

 

━デメリットですか?それは気になります。

広告ではもちろん言わない部分ですし、われわれ修理のプロだからこそ分かる部分がいろいろとあります。

たとえば……、

デメリット1:事故が起きたときに保険の対象外になることがある

補償内容を自分で選ぶという仕組み上、仕方がない部分でもあるんですが、保険プランに関する知識がないまま適当に補償内容を選んでしまうと、いざ事故が起きたときに「え?補償の対象外なの!?」となります。

もちろんすべて自己責任ですから、後の祭りです。これって怖いですよね……。代理店型なら担当者の人が「ふつうその補償は削りませんよ」って指摘してくれます。

デメリット2:弁護士の特約の中身が十分でないことがある

追突などいわゆる「もらい事故」の場合、保険会社は示談交渉ができません。

これは、自分に責任のない事故の際に保険会社が示談交渉すると、弁護士法(第72条 非弁護士の法律事務の取扱い等の禁止)に抵触するからです。

よく、「10対0で相手が悪いのに、こっちの保険屋も全然動かない!!」となるのはこのためです。

よって「もらい事故」の場合、相手方との交渉は①自分自身で行うか、②弁護士に委任して行わなければなりません。

そして弁護士に委任する際の費用負担をカバーしてくれるのが、「弁護士特約」なのです。

しかし、コストダウンを最優先しているダイレクト保険では、弁護士特約の中身も必要最低限まで削っていますので通常の保険会社と比べて、弁護士が無料で対応してくれる範囲が狭いです。

仕事柄、弁護士さんとお話しすることがちょくちょくあるんですが、「○○(ダイレクト保険会社名)は支払い条件がシブくてなかなか払ってくれないんですよ〜」などと漏らしています。

「弁護士特約付いてるから安心!」とは言えないんです。

デメリット3:レンタカー(代車)も、とにかくコストカット

コストダウン最優先のダイレクト保険会社ですから、当然レンタカー(代車)もコストカットされています。

古くて、小さくて、汚れてて、車内がちょっと臭う……なんて車も少なくありません。カーナビやバックモニターなどの装備もついていないことが多いです。

もちろんすべてがそうだとは言い切れませんが、かなり高い確率でそういったレンタカーが手配されます。

1~2日だったら我慢できるかもしれませんが、これが数週間、数か月と長い期間続くような場合、かなりのストレスになります。

特にツラいのがご家族をお持ちの方。普段5~8人乗りのミニバンに乗っているのに、代車が軽自動車だった場合、最悪家族の誰かが乗れない…なんてことも。

いざ利用してみるまで分からないことですが、実情はこうなのです。


━ほぉ〜〜〜、やっぱり安いのにはワケがあるんですね?

そうなんです。もちろん、知ってて安いものを選ぶのはいいと思うんです。

でも知らずにいざという時、ツラい思いをするというのは避けたいですよね。

 

━ですね!ところで修理の内容については何も触れてないですが、こちらはキッチリ直ってくるんですか?

そこは、ヒジョ〜に大きなテーマなので、次回お話ししたいと思います。

 

 

━気になりますね……。

われわれ修理会社でしか分からない実情を、実際の事例をあげて紹介したいと思います。

お楽しみに!

 

━なんだかコワいけどぜひ知りたいです!次回が楽しみです。

今回は、

  • ダイレクト保険の特徴は?
    • ダイレクト保険のデメリット
      1. 事故が起きたときに保険の対象外になることがある
      2. 弁護士の特約の中身が十分でないことがある
      3. レンタカー(代車)も、とにかくコストカット

以上について紹介しました。

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