前回のノウハウ記事では、「エアロパーツは何?」というところから始まって、「どこで買う?」「送り先は?」というところまで解説しました。
見てないよ!という方はこちら↓を見てみてくださいね!
そしてこの記事の後半ででてきた「フィッティング作業」というものが、今回のメインテーマでございます。
フィッティング作業って何なの? 作業の流れをちょっと極端な例でご紹介
━フィッティング作業の流れを見ていく前に、そもそもフィッティング作業がなんだったか、おさらいしておきましょう!
フィッティング作業っていうのは、エアロパーツがきれいに取り付けられるようにする作業のことです。
バンパーに付いているセンサーを移植する作業なんかもフィッティング作業に含まれます。
━思い出しましたか?
━それではさっそく見ていきましょう!
シボレーカマロに、海外製社外品のサイドステップ&オーバーフェンダセットを取り付ける作業です。塗装も行います。
━まったく形が合ってないように見えます。ほんとうにこの車専用のものですか?
はい、そうです。
にもかかわらず、形状が車体側と合っていなくて、左右も非対称なのでそのままではまったく付きません。
隙間の空き方、すごいですよね。
なのでこういう場合は、たくさんカットしてたくさん作り込んで合わせていきます。
ここまでいくとフィッティング作業というよりはワンオフ加工に近いです。
━おお!ようやく取り付けられましたね!
長い道のりでした……(笑)
━この後はどうするんですか?
塗装作業に入ります。
↑の写真は、サフェーサーを塗る前の状態です。
表面の形状もだいぶ作り直しています。
軟化剤入りのサフェーサーを厚めに塗装して、パーツを保護&塗料に柔軟性を持たせます。
しっかり乾燥させたのち、さらに細かく形を整えます。
きれいに清掃・脱脂をしてから塗装作業を行います。
塗装終了後、ふたたびしっかり乾燥させて磨いて組み付けて完成となります。
━おおお!ちゃんと付いてますね!
でしょ!フィッティング作業あっての仕上がりです。
━この作業を動画で見たい方は、こちら
━続いてはコチラのフィッティング作業です。
純正オプションパーツがある場合のフィッティング作業
━これはどういうことでしょうか?
これを見てください。
バンパーに丸い穴が開いていますよね?これ、コーナーセンサーです。
バンパーを交換するとなるともちろんこのセンサーも移植しないといけないです。
社外品のエアロパーツでは、センサーの穴開け加工をしていないケースが多いです。
このようにバンパーに穴を開けます。
単純な丸ではなくて、ほんの小さな切り欠きが付いてたりもする、なかなか大変な穴です。
また、穴を開けただけではセンサーを固定できないので、裏側に土台を移植します。
ここまでやってようやくセンサーを移植できます。
このとおり!
━純正バンパーのセンサーとまったく同じに見えますね!
━コーナーセンサー以外だとどうなんでしょう?
最近国産車でも増えているのがヘッドランプウォッシャー付きバンパです。
こちらも社外品のエアロパーツだと穴が開いてないことが多いので開ける必要があります。
可動部分になりますので、寸分違わずカットしていく必要があります。
この作業は、プロでも難度の高い作業です。DIYでやるとなるととっても大変です。
ヘッドランプウォッシャーがスムーズに動くことを確認して作業完了です。
━なるほど〜。
━車の仕組みに詳しくないと「ただ取り替えるだけじゃん?」って思っちゃいそうですが、冷静に見てみるとバンパーにもいろいろくっついて大変なんですね……。
今回は、
- エアロパーツのフィッティング作業
- 純正オプションパーツ(コーナーセンサー)の移植作業
- 純正オプションパーツ(ヘッドランプウォッシャー)の穴開け加工
について、作業のながれをご紹介しました。