今回は、ガレージローライドの各サービスメニューが実際にはどんな流れで進んで行くのかを、写真たっぷりで紹介します。
今回紹介するのは「ワンオフ加工」の作業の流れ。
ワンオフ加工とは、オリジナルパーツを使って世界でたった1台の愛車をつくりあげること。
ロマンですね〜。
たとえば外装なら、バンパーやボンネットを加工したりとか。
また、純正パーツを加工するお手軽なものから、社外パーツを使って加工する手の込んだものまであります。
その作業はまさに職人芸!
というわけでさっそく「ワンオフ加工」の作業の流れを見ていきましょう。今回は純正パーツを加工します。
「ワンオフ加工」の作業の流れをご紹介
マツダ ロードスターの純正フロントバンパをエンブレムレス&スムージング加工
今回の作業でご紹介する車はこちら。
純正フロントバンパのマツダエンブレムの部分、盛り上がってるのが分かりますか?
エンブレムを外して、この盛り上がりをなくすのが今回の作業です。
この、盛り上がりをなくす作業がスムージング作業となるのですが、その際、ただバンパの出っ張っているところを削るだけだと、貫通して大きな穴が空いてしまいます。
出っ張っているところは裏側から見れば凹んでいるんです。
というわけで、まずは裏側に厚みをもたせるための加工から。
バンパの樹脂素材のように硬化する接着剤をたっぷり盛って、
バンパ素材と同じ樹脂を圧着して貼り付け、しっかり乾燥させます。
また今回は、ナンバープレート取り付け用の穴も、
埋めます!
この穴が埋まっているかどうかの差って、大きいです。
先ほどの裏側を乾燥させている間に作業を進めました。
裏側がしっかりと乾燥したら、エンブレム部分の作業に戻ります。
いよいよ表面を削り落として平らにする作業に入ります。
矢印のところにうっすらと円があるのが見えますでしょうか?
これがバンパ本体と、先ほどもった硬化型接着剤との境目です。
今回は、表面からも接着剤をしごいて付けて乾燥させています。
その後は、しごいた接着剤をきれいに削り落とし、パテで形を整えたらこんな感じになりました。
この時点で真っ平らな状態になっています。
ここまでおわったら、いつもの下地作業→塗装作業→磨き作業→組み付け作業をして、
完成です!
エンブレムがなくなって、スベスベのツルンツルンお肌に仕上がりました。
カッコいいですね。
ホンダ フリード 純正フロントバンパにサイドダクト制作&メッシュ取り付け
続いてはホンダフリードの純正フロントバンパをワンオフ加工する際の作業の流れをご紹介します。
こちらが加工前。
純正フロントバンパの、この白い型紙の部分を加工してサイドダクトにします。
また、そのサイドダクトとロワグリル部分(ナンバープレートの下のグリル)にメッシュを取り付けていきます。
まずはサイドダクトの部分を型紙どおりにカットします。
ロワグリルの裏側には、メッシュを取り付けるためのフックを接着します。
フックが付いたらメッシュをのせて、
余分な部分をカットすればフィッティング作業は終了。
カットしたサイドダクトの部分がより自然に、あたかも最初から穴が空いていたかのように仕上げるため、軟化剤入りのサフェーサーを厚めに塗って、細かく仕上げていきます。
いかにも「穴開けました〜!」って丸わかりだとカッコ悪いですよね。
プロの業(ワザ)の見せどころです。
下地処理がおわったら、塗装作業です。
塗装の後はしっかり乾燥させてから、磨いて組み付けます。
完成しました!
最初からこのデザインだったかのように見えます。
ホンキで分かる人にしか分からない!
こういった部分へのこだわり、好きですね〜。
そんなお客様のこだわりに、われわれは技術でこたえたい。そう思っていつも作業に向かっています。
お客様のアイデアが現実のものとなる瞬間。そんな瞬間に立ち会えるのはこの仕事をしている喜びのひとつです。