こんにちは。
工場長の小島です。
今回は、ワイヤーメンダーをご紹介します。
㈱エムジィコーポレーション製の
ワイヤーメンダーです。
PP製や樹脂のパーツが破損し
ちぎれている場合などに使用します。
今回は処分予定のバンパーで、分かりやすくご紹介できればなと思います。
(^_^)
ぱっくりと…
このカット部を繋いでみたいと思います。
実際こんな綺麗に亀裂がある場合は
少ないですけどね(笑)
もっとガタガタに
破損している場合がほとんどです。
本体と、使用するワイヤーがあります。
この二点が必要になります。
左が本体です。
ぱっと見は、はんだごてに似てますよね!
原理は、ほとんど一緒で
電源オンで先端が高温になります。
でもよく見ると、形状は全然違いますよ!
先端がクワガタみたいになっているのが分かりますか?
左右の端っこが、熱源でそこに
専用のワイヤーを装備します。
これでワイヤーも高温になります。
そのワイヤーがこちらです!
ワイヤーチップと言います。
ちょっとウネウネしてますよね(笑)
ストレートよりも食いつきがよく
強度があります。
ワイヤーに熱が加わる事で
PP製や樹脂製のパーツを溶かして繋げます。
なのでFRPや鉄には、使用できません。
(FRPにも使えたら便利だなぁ…)
では!
早速使用していきたいと思います。
(^-^)
ワイヤーチップを本体に装備します。
左右の穴にワイヤーピンを差し込みます。
この時˝電源を入れた状態で
ワイヤーピンを差し込みは厳禁˝です。
ワイヤーピンは、すぐに熱が通ります。
なので装備中にやけどになりかねません!
必ず電源は切った状態で装備ですよ!
電源を入れて15秒ほど待つと
最高温度に達します。
そのタイミングで、繋げたい箇所に
ワイヤーチップを押し付けます。
写真を見ると、ワイヤーチップが
食い込んでるのが分かると思います。
先ほど説明したように
ウネウネが食い込み、強度があります。
必ずパネルが同じ高にして
打ち込んでいきます。
一本のみだと強度に劣るので、本数を増していきます!
間隔の開け方次第で、強度が変わります。
大体これくらいの間隔で
打ち込んでいきます。
強く当て過ぎてしまうと表面まで貫通
してしまう事もあるので、要注意です。
貫通したら大変ですよね(笑)
順番としては、本体にワイヤーチップを装備し
電源オン→ 接着→ 電源オフの順番です。
最後に電源をオフし冷却する事で、溶けたプラスチックが再度固まります。
残ったワイヤーの先は
ニッパーでカットします。
これだけでも十分な強度ですが
さらに接着剤を使用し強度を増します。
今回使用したのは、前回ご紹介しました
PU9255SFです。
( ̄▽ ̄)
https://insidegaragelowride.com/tool/1903/
【 ↑↑PU9255SFのご紹介記事 】
これで裏面の処理は完了です!
表面はペーパーやパテを使用し
形を整えていきます。
表面を落とし、パテを盛ります。
(^-^)
これで裏と表の処理が完了しました。
強度も問題ありません!
その後、塗装屋さんに作業は移る流れです。
以上
今回は、ワイヤーメンダーのご紹介でした!