ガレージローライドの道具達vol.21 バンパー修理!ワイヤーメンダーのご紹介。

こんにちは。

工場長の小島です。

 

今回は、ワイヤーメンダーをご紹介します。

 

 

 

㈱エムジィコーポレーション製

ワイヤーメンダーです。

 

PP製や樹脂のパーツが破損し

ちぎれている場合などに使用します。

 

今回は処分予定のバンパーで、分かりやすくご紹介できればなと思います。
(^_^)

ぱっくりと…

 

 

このカット部を繋いでみたいと思います。

 

 

実際こんな綺麗に亀裂がある場合は

少ないですけどね(笑)

 

もっとガタガタに

破損している場合がほとんどです。

本体と、使用するワイヤーがあります。

この二点が必要になります。

 

左が本体です。

ぱっと見は、はんだごてに似てますよね!

 

原理は、ほとんど一緒で

電源オンで先端が高温になります。

 

でもよく見ると、形状は全然違いますよ!

 

先端がクワガタみたいになっているのが分かりますか?

 

 

左右の端っこが、熱源でそこに

専用のワイヤーを装備します。

 

これでワイヤーも高温になります。

そのワイヤーがこちらです!

ワイヤーチップと言います。

ちょっとウネウネしてますよね(笑)

 

ストレートよりも食いつきがよく

強度があります。

 

ワイヤーに熱が加わる事で

PP製や樹脂製のパーツを溶かして繋げます。

 

なのでFRPや鉄には、使用できません。

(FRPにも使えたら便利だなぁ…)

 

では!

早速使用していきたいと思います。
(^-^)

 

ワイヤーチップを本体に装備します。

 

左右の穴にワイヤーピンを差し込みます。

 

 

この時˝電源を入れた状態で

ワイヤーピンを差し込みは厳禁˝です。

 

ワイヤーピンは、すぐに熱が通ります。

なので装備中にやけどになりかねません!

 

必ず電源は切った状態で装備ですよ!

 

電源を入れて15秒ほど待つと

最高温度に達します。

 

そのタイミングで、繋げたい箇所に

ワイヤーチップを押し付けます。

 

写真を見ると、ワイヤーチップが

食い込んでるのが分かると思います。

 

先ほど説明したように

ウネウネが食い込み、強度があります。

 

必ずパネルが同じ高にして

打ち込んでいきます。

 

一本のみだと強度に劣るので、本数を増していきます!

間隔の開け方次第で、強度が変わります。

大体これくらいの間隔で

打ち込んでいきます。

 

強く当て過ぎてしまうと表面まで貫通

してしまう事もあるので、要注意です。

 

貫通したら大変ですよね(笑)

 

 

順番としては、本体にワイヤーチップを装備し

電源オン→ 接着→ 電源オフの順番です。

 

最後に電源をオフし冷却する事で、溶けたプラスチックが再度固まります。

残ったワイヤーの先は

ニッパーでカットします。

 

これだけでも十分な強度ですが

さらに接着剤を使用し強度を増します。

 

今回使用したのは、前回ご紹介しました

PU9255SFです。
( ̄▽ ̄)

https://insidegaragelowride.com/tool/1903/

【 ↑↑PU9255SFのご紹介記事 】

これで裏面の処理は完了です!

 

 

表面はペーパーやパテを使用し

形を整えていきます。

 

表面を落とし、パテを盛ります。

(^-^)

これで裏と表の処理が完了しました。

 

 

強度も問題ありません!

その後、塗装屋さんに作業は移る流れです。

 

 

以上

今回は、ワイヤーメンダーのご紹介でした!