前回は、「鈑金」と「板金」についてという、国語の授業のような内容でしたが、今回は前々回までのエアロパーツのお話にもどります。
今回のエアロパーツは、社外ボンネットネタ。
といってもボンネットそのものというよりは、ボンネットを固定するパーツ「ボンネットピン」についてがメインです。
それでは行ってみましょう!
ボンネットピンって何なの?
━ボンネットピンのお話の前に、ボンネットって交換するとどんなイイコトがあるんですか?
ズバリ軽量化です。ボンネットって大きいですよね。鉄でできていてあの大きさなのでかなりの重量です。
だからこれをFRPやカーボンなどの軽い素材でできたボンネットに交換することでグッと軽量化できるんです。
━なるほど!速さを求めるなら交換したくなるパーツですね。
━ではなぜその軽いボンネットに交換すると、「ボンネットピン」なるものが必要になるんでしょうか?
まずはボンネットピンの写真を見てみてください。
分かりますか?ボンネットの前の方にくっついている、ビーチサンダルみたいな形をした黒いパーツです。
━これですか!たまに見かけます。あとは金属でできた留め金みたいなのも見たことがあります。
それもボンピンのひとつですね。あ、ボンピンとはボンネットピンの略称です。
━形状がいくつかあるんですね!ところでなんでボンネットピンが必要なんですか?
これがないと、サーキットで高速走行をしたときや高速道路なんかを走ったときに、ボンネットが浮きます。
浮くだけならまだいいですが、真ん中で折れてフロントガラスにぶつかって……なんてことになったりします。
━ひえ〜〜〜、大惨事じゃないですか???
やっぱり鉄でできた重い純正ボンネットと軽量化のための社外ボンネットでは強度が全然違うんです。
だから、純正のように真ん中にあるストライカー1つで固定するだけでは不十分で、追加で左右2箇所を固定します。場合によっては4箇所で固定することも。その際に使うのが「ボンネットピン」なんです。
━スッキリわかりました。これはぜひ付けたいパーツですね。
そうですね。ボンネットが飛んでいってしまったら自分だけの問題ではなくなりますから、ローライドでは付けることをつよく勧めています。
ボンネットピンの取り付け方は?
━ボンネットピンの役割が分かったところで、その取り付け方を見せてもらいたいです。
わかりました。まずはこちら。
最初についていたタイプのボンネットピンを外します。こちらの車には競技車両なんかでよく見かけるオーソドックスなボンネットピンがついていました。
突起物なので、最近は車検が通らないケースが多くなりました。
新しく取り付けるボンネットピンの位置を決めます。
そうそう、これは別の車ですが、ボディ側はこんな風になってます↓
位置を決めたら穴を開けていきます。
周りにネジ穴を開けます。
取り付けをします。今回取り付けたのは収納タイプ(フラットタイプ、エアロキャッチ式とも)のボンネットピンでこちらは車検対応です。
取り付けが終わったら古いタイプの方の穴を埋めて、塗装をして完成となります。
━わぁっ!さりげなくてカッコいいですね!!!
ボンネットピンを敢えて見せるか、↑のように目立たなくするかはお客様の好み次第になります。
━そこもまた、こだわりどころですね!
今回は、
- どうして社外ボンネットに交換するの?
- ボンネットピンって何?
- 車検に通るタイプのボンネットピンの取り付け方
について紹介しました。