【プロの道具と技術】綺麗な塗装は服から始まる!ホコリを完全シャットアウトする「塗装専用ツナギ」の秘密

2026.05.31

車の板金塗装において、最終的な仕上がりの美しさを大きく左右するのが「いかにホコリやゴミを付着させずに塗るか」という点です。どんなに優れたスプレーガンや塗料を使っても、作業する環境や職人自身からホコリが出てしまっては元も子もありません。

そのため、ガレージローライドの塗装チームは、塗装ブースに入る際、必ず「塗装専用のツナギ(塗装服)」に着替えます。今回は、最高の品質を生み出すための、少しマニアックな「服へのこだわり」をご紹介します。

1. ホコリとシワを排除する「ポリエステル素材」

板金作業などで普段着ているツナギは「綿」でできていますが、塗装服は主に「ポリエステル」で作られています。板金チームからは冗談交じりに「宇宙服」と呼ばれるほど、少し独特で派手な見た目をしています。

ポリエステル製の最大のメリットは、「服自体から繊維や糸くずが出にくいこと」です。さらに繊維の密度が非常に高いため、中に着ている私服の繊維が外に飛び出すことも防いでくれます。 また、シワになりにくいのも重要なポイントです。服に深いシワがあると、そこに空気中の見えないホコリが乗り、動いた拍子に塗装面へと落ちてしまう危険があるため、シワの少ないツルッとした質感が理想的なのです。

2. 快適さは二の次!夏は暑く、冬は寒い「過酷な勝負服」

ホコリを防ぐことに特化した塗装服ですが、その代償として「着心地」は決して良いとは言えません。

繊維の密度が高く通気性があまり良くないため、夏の塗装ブース内ではサウナのように汗だくになります。 「それなら冬は暖かいのでは?」と思うかもしれませんが、冬場に寒さをしのぐために中に服をたくさん着込むと、今度はその服からゴミの原因となる繊維が発生してしまうリスクが高まります。そのため、冬であってもあまり着込むことができず、結果的に「夏は暑く、冬は寒い」という非常に過酷なツナギなのです。

それでも、すべては「ホコリ一つない綺麗な塗装に仕上げるため」。職人たちは快適さを犠牲にしてでも、必ずこの塗装服を身に纏います。

3. 静電気すら許さない「除電」への徹底したこだわり

ホコリを引き寄せる最大の敵が「静電気」です。この塗装服は、静電気が発生しにくい特殊な素材と構造で作られています。

さらに服だけでなく、足元の「安全靴」にも静電気を逃がす除電効果のあるものを採用しています。頭の先から足先まで、塗装の大敵を排除するための徹底した対策が施されています。

4. 職人のスイッチを入れるもう一つの「ユニフォーム」

最近では、ポリエステルと綿の混合で、ビニールっぽい質感のフード付き塗装服など、スタイリッシュで機能的な種類も増えてきました。

専用の塗装服に袖を通すと、職人の中で「よし!これから最高の塗装をするぞ!」という気合いのスイッチが入ります。アスリートが試合前にユニフォームを着て集中力を高めるように、塗装チームにとってもこの服は、最高の一台を仕上げるための大切な「勝負服」なのです。

おわりに

美しい塗装は、最新の設備や塗料だけでなく、こうした「服一つにとことんこだわる職人の姿勢」から生まれます。 ガレージローライドでは、見えない部分のホコリ対策まで一切妥協することなく、お客様の愛車を新車以上のクオリティへと仕上げます。こだわりの板金塗装は、ぜひ私たちにお任せください!