【プロの道具と技術】未塗装樹脂のボツボツを鏡面仕上げに!高級感を劇的に高める「シボ消し」カスタムの裏側

純正のバンパー下部やフェンダーアーチ、ドアミラーの土台などに多く見られる、黒くてボツボツとした凹凸模様の「シボ(樹脂パーツ)」。

キズが目立ちにくく実用的な反面、どこかプラスチック感が強く「もっと高級感を出したい」「ボディと同色にして一体感を持たせたい」と感じる方も多いのではないでしょうか。
ガレージローライドでは、このシボ模様を完全に平滑にし、ボディと同じようにツヤツヤの鏡面に仕上げる『シボ消し塗装』が大人気のカスタムメニューとなっています。今回は、ただ塗るだけでは絶対に真似できない、プロの緻密な下地処理と塗装の工程を詳しくご紹介します!
1. なぜ削らない? サフェーサーを“超厚盛り”する理由
シボの凹凸を無くすには、一見「表面をガリガリと削って平らにすればいいのでは?」と思われがちです。
しかし、樹脂パーツを力任せに削ると、全体の面(滑らかな曲面やライン)が崩れてしまい、最終的な仕上がりが歪んでしまいます。そのため、ガレージローライドでは、下地処理剤である「サフェーサー」を限界まで盛り付けることで、凹凸の「谷」を埋めていく手法をとっています。
通常のサフェーサー塗装は4回ほど厚塗りしますが、シボ消しの場合はその倍、なんと「8回」も塗り重ねることがあります。パーツの状態を常に確認しながら、ボツボツが完全に埋まるまで慎重に回数を重ねていきます。
2. 段差を作らないための「リバースマスキング」と徹底した下準備
今回は樹脂部分のみを部分的に塗装するため、サフェーサーをこれだけ厚盛りすると、未塗装部分との境界線に大きな「段差」ができてしまいます。
その段差を極限まで防ぐために、以前ご紹介した高度な養生技術「リバースマスキング」を施します。 (※リバースマスキングの詳しい解説はこちら ▷ マスキングのテクニック!【リバースマスキング】のご紹介)

マスキング完了後は、後に塗装の浮きや剥がれといった不具合を出さないよう、入念に清掃・脱脂を行います。そして樹脂用の密着剤を塗装したのち、いよいよサフェーサーの厚塗りを開始します。

一回で多く盛りすぎるとタレや気泡の原因になるため、均一な膜厚を意識しながら、何度も慎重にスプレーガンを重ねていきます。
3. 職人の腕の見せ所!ミリ単位で面を出す研磨作業
サフェーサーが完全に乾燥したら、ここからの研磨作業(下地作り)によってシボを完全に消し去ります。


ダブルアクションサンダー(研磨機)を使い、厚盛りしたサフェーサーの表面を徐々に、そして均一に平らへと削り落としていきます。ここで攻めすぎて削りすぎてしまうと、サフェーサーの層を突き抜けて下の樹脂素地にたどり着いてしまい、すべてが台無しになります。サフェーサーの厚みを頭に描きながら、面を絶対に崩さないように研ぐのは、熟練の職人ならではの感覚です。
また、機械が入らないような細かい隙間や複雑な湾曲部は、すべて手作業(手研ぎ)で時間をかけて仕上げていきます。大変な根気が必要な作業ですが、品質に一切の妥協を許さないため、塗装チーム全員でこの工程を徹底しています。
4. さりげないドレスアップで愛車が劇的に高級感アップ!
下地処理が完全に終わったら、上塗り用の精密なマスキングを行い、いよいよ本塗装(ベースカラー+クリアコート)を施します。
すべての工程を終え、生まれ変わったパーツの仕上がりがこちらです!

あのボツボツとしていたプラスチックパーツが、周囲のボディと寸分違わない、景色が鏡のように映り込む美しい艶々ボディへと変貌を遂げました!パーツの一部をシボ消し塗装するだけで、車全体の印象が別物のように引き締まり、欧州の高級車のような気品と個性が漂います。
おわりに
「樹脂パーツの安っぽさをどうにかしたい」 「さりげなく周りの車と差をつけたい」
シボ消しは一見シンプルに見えて、そのクオリティは塗装前の下地処理(サフェーサーの塗り方と研ぎ方)で100%決まる、非常に奥の深いカスタムです。仕上がりの美しさに一切妥協しないガレージローライドの塗装チームが、あなたの愛車をワンランク上の高級感へと仕立て上げます。気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください!
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